福井クリニック
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 タバコについて

   

 スタントングランツ博士と私(懇親会にて)|日本禁煙学会総会2015.11.21 熊本

日本禁煙学会総会懇親会で、たばこ規制の権威スタントングランツ博士と。

 たばこの煙に安全レベルは存在しない。たばこ煙の害はごく低濃度でも生じる。(2006,2010 Surgeon general's report)受動喫煙やたばこの煙の臭いだけでも有害であることは証明された事実です。

 スタントングランツ博士はたばこ煙の危険性を証明し続けたが、一時はたばこ産業の猛攻撃に会いご苦労された。今ではたばこの煙の害を過小評価した過去の論文のほとんどが、たばこ産業からの献金を受けていたことがわかっている。

   

 Reports of Surgeon General|米国公衆衛生局長官の報告

   

 1964年、世界で初めてタバコの煙が、肺がんを引き起こすことを、報告したのは最初のアメリカの公衆衛生局長官報告です。これによって、アメリカでは禁煙が進みました。

2006年の報告では、タバコが様々な身体の部位のがんや心臓、肺疾患の原因になることが報告され、しかもタバコ煙に安全なレベルというものは存在しないと報告されました。

   

また、2009年にはアメリカで強力なタバコ規制法案が施行され、タバコへの添加物の報告と規制、タバコ産業による広告やスポンサーシップの禁止などが行われました。この法律はタバコ産業を強力に規制する画期的な法律です。これによりアメリカFDAはタバコの正体に迫る情報開示を求めることができるようになったのです。この法律のあと、2010年に公衆衛生局長官報告が出されています。この報告の中には、タバコ煙に含まれている有害物質、発がん物質が具体的に列挙されています。また、タバコ煙がいかに恐ろしいか米国民に伝えるためのパンフレットが作成されました。もはや、タバコは嗜好品ではなく、健康に対する脅威以外の何者でもありません。

 WHOが提唱するFCTC|タバコ規制枠組み条約

 2003年にWHO(世界保健機構)は、世界各国の健康局が枠組みを作って、タバコ産業と戦うための条約を提唱します。もはや、世界はタバコ産業と戦う道を選んだのです。この条約には日本も加盟しています。この条約では、タバコ税を上げたり、広告を禁止したり、警告画像入りのパッケージを強制したりすることによって、タバコ産業の自由を制限して、タバコの犠牲者を減少させることを目的としています。また受動喫煙防止を積極的に推進することが約束されています。我が国で健康増進法や労働安全衛生法の改正などが行われてきたのは、この流れによるものですが、日本たばこ産業側の抵抗や反発は強く、完全禁煙の流れは阻止されて、分煙という世界で類を見ない方向に動いているのは、はなはだ驚きです。

 福井クリニック院長 福井俊彦医師の禁煙講演活動

  2011年4月17日 兵庫県保険医協会主催 禁煙講演「みんなが知らないタバコの害」(保険医協会のサイトに移動します。)

  企業や団体などの禁煙講演のご依頼があれば、ご連絡ください。講演料は10万円程度です。