MCIスクリーニング検査|脳神経系疾患|内科|福井クリニック
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 MCIスクリーニング(軽度認知障害、アルツハイマー病予備軍の血液検査)判定基準

MCIスクリーニング検査結果と認知症リスク評価
MCIリスク 基準値 評価
A <0.62 健常
B 0.62=<<0.72 低リスク
C 0.72=<<0.82 中リスク
D 0.82=< 高リスク

  アルツハイマー病(認知症)を予防したり、進行を防いだりすることは可能です。ぜひ、ご家族やご自分のリスクを知るために一年に一度、当院で簡単な血液検査で調べることができる、MCIスクリーニング検査を受けてください。

アルツハイマー病について

 我が国の認知症患者数は、462万人と推定されています。また、その前段階ともいえる軽度認知障害(MCI)は400万人と推定されています。認知障害の診断は、MRIなどの画像診断のほか、専門職による認知テスト、知能テスト、心理テストなどたいへん手間がかかる上、診断は困難でかなりの割合で誤診もあります。

 しかし認知症を発症してしまってから、病院を受診しても徐々に症状は悪化してしまい、家族を巻き込んでたいへんな状況に発展してしまいます。認知症が進行すると介護地獄が待っているといっても過言ではありません。そのため、アルツハイマー病を発症する前の段階で診断し、予防してゆくことが重要なのです

アルツハイマー病初期のMRI所見

   

アルツハイマー病予備軍の早期診断と早期治療の重要性

 アルツハイマー病の原因はAβ(アミロイドベータ)が脳神経細胞に蓄積して毒性を発揮しするために起こります。このAβはアルツハイマー病を発症する20年近く前から脳の中に蓄積します。また、体内にはこのAβが蓄積しないように、脳脊髄液経由で血液中に排出する仕組みがあります。この事実を利用して、軽度認知障害(MCI,Mild Cognitive Impairment)というアルツハイマー病の前段階、つまり認知症予備軍の段階から診断して、進行を食い止める治療をすることができます。認知症予備軍の早期発見で、一生アルツハイマー病を発症せず、正常の生活を送ることができるという望みがかなうのです。

 筑波大学医学部とMCBI研究開発部が共同開発した、MCIスクリーニング検査は血液を10ml程度採取するだけで軽度認知障害のリスク判定ができる検査です。またこの検査は専門医によって厳密な認知機能障害臨床診断が行われた症例について、コホート研究という信頼性の高い手法で確立されたものです。(MCI検査機関株式会社MCBIの配布資料による)検査結果は2,3週間後に主治医から説明を致します。,当院での費用は当面、21,600円と非常に料金をおさえています。(4者契約で大学での分析をしますので、高額になります。) 来年には料金改定予定ですので、この機会にぜひお早めに受診してください。

アルツハイマー病の発症予防

 認知症予備軍と診断されれば、積極的にアルツハイマー病を予防してゆく必要があります。これは主に生活の改善から始めます。まず、運動です。ウォーキングや自転車漕ぎなどの有酸素運動を楽しみながら日常的に行うことで、アミロイドベータの沈着を減らし脳神経を正常化することができます。次に睡眠です。睡眠不足を解消し、昼寝を30分ほどする習慣で発症リスクを数分の一に減らすことができます。地中海に長寿の島がありますが、この地方でも昼寝の習慣は一般的です。最後に話し相手を持ち、よく会話を楽しむ習慣を作りましょう。

    

 認知症予防に有効な食品成分

 様々な情報が飛び交っていますが、まだ決定的なものはありません。現在まで論文等に発表されているものを羅列しますと、カマンベールチーズ、ターメリック、レスベラトロール、セサミン、ココナッツオイルなどです。いずれも通常の摂取量で効果があるかどうか、知られていません。現在のところはサプリメントより、チーズ、カレー、赤ワイン、ごまなど食品から上記のものを摂取すればいいでしょう。またポリフェノールを多く含む野菜や果物、紅鮭、オリーブオイル、胡麻、大豆食品、魚介類や鶏肉を中心にバランスの良い食事を心がけましょう。