腸内フローラ|消化器内科|福井クリニック 長田区・新長田
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チーズは醗酵食品

 慢性便秘症

 慢性便秘症は、便通が週2回程度より少なく、腹痛や膨満感、また食欲不振などの腹部不快感を伴う症状をいいます。排便回数は個人差がありますので、回数が少ないだけでは便秘症とはいいません。一般的には生活習慣に由来する習慣性のものです。腸に長く便が停滞すると、水分を失って固くなり、排便が困難になります。便秘症の治療は、腸内細菌叢の正常化・腸内水分量の増加・蠕動運動の正常化などをターゲットに行います。生活面では、水分摂取の適正化、植物性油脂の適度な摂取、線維質の多めの摂取、適度な量の食事などを目標にします。当院での治療の特徴は腸内フローラの正常化を達成することにあります。多くの人は下剤に頼りがちになり、乱れた腸内フローラを改善することがありません。これでは、大腸癌など将来のリスクを下げることができず、健康な身体を維持することはできません。

 過敏性腸症候群(IBS)

 お腹の痛みや調子がわるく、それと関連して便秘や下痢などのお通じの異常(排便回数や便の形の異常)が数ヵ月以上続く状態のときに最も考えられる病気です。原因はわかっていません。治療薬はトリメブチンマレイン酸・ラモセトロン塩酸塩などがありますが、この場合でも腸内フローラを改善する治療を優先します。それだけで症状が改善する場合もよく見受けられるからです。

 腸内フローラ

 人によって腸内の細菌叢は異なります。体に良い働きをする善玉菌が多く生息し、悪玉菌が少ない環境であれば、身体の維持に重要な免疫力を保つことができます。善玉菌の代表例としては、乳酸菌やビフィズス菌があげられます。乳酸菌にはチーズやヨーグルトに含まれる動物性乳酸菌と、味噌や糠漬けに含まれる植物性乳酸菌があります。特に植物性乳酸菌は酸にとても強く、胃酸に負けずに腸内まで運ばれます。腸内では酸を産生することによって、悪玉菌を減らし、体の免疫システムにプラスの働きをするのです。食生活ではこのようなことを念頭に醗酵食品を多く摂るようにすることが重要です。また、薬剤による治療においても医薬品となっている微生物製剤を使用して理想的な腸内フローラを形成することが可能です。当院では多くの患者さんに腸内フローラ正常化治療を行ないますが、患者さんの満足度はかなり高いです。