高脂血症|循環器内科|内科|福井クリニック
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赤牛の焼肉

 高脂血症(脂質異常症)

 脂質異常には、高コレステロール血症、高トリグリセライド血症、低HDL血症があります。高脂血症は動脈硬化性疾患の原因になります。ひいては脳梗塞や心筋梗塞など虚血性疾患を惹き起こします。食事性、アルコール性の場合もありますが、多くは体質や遺伝によるものです。特にコレステロールは肝臓で合成されますから、いくら食事を改善しても下がらないことが多いです。治療には主にスタチンと呼ばれる薬剤を用います。肝臓でのコレステロール合成を抑制して悪玉コレステロール(LDLコレステロール)を効率よく低下させます。また、血管内皮細胞に作用して動脈硬化を改善します。

 食事療法

 最近は、あまり食事療法を偏重することはありません。例えばイカ、タコなどの制限は意味がないと言われています。逆にイカやタコにはタウリンが含まれ、コレステロールを低下させます。卵や肉の制限はある程度有効ですが、全く食べてはいけないわけではありません。炭水化物の取りすぎは、中性脂肪を高くする原因になります。またアルコール摂取が過ぎるとコレステロールや中性脂肪が高くなります。野菜や繊維質を適度に摂って、バランス良い食事を心がけてください。

 

 運動療法

 

 週、3回以上の有酸素運動(ランニング、ウォーキング、水泳)は中性脂肪を下げるのに有効です。ウォーキングはできれば1日平均1万歩を目指しましょう。ランニングや水泳なら30分程度でも有効です。ちなみに院長の私と眼科医の家内は、ここ2年間は週に4日ほど1km程度の水泳をしています。ビデオは2015年6月25日に撮影したものです。

 

 スタチンによる治療

 

 ストロングスタチンは悪玉コレステロールを下げ、動脈硬化を改善し、また大腸癌のリスクを減らす効果があると言われています。この薬が合えば、治療は誠に簡単です。しかし反面、スタチンが合わない体質の方も見受けられます。体調が変化したり、筋肉痛が出たり、顔面などに皮疹がでたりすることがあるのが欠点です。このような場合、コレステロールの腸管からの再取り込みを抑制する薬を代替薬として用います。また、中性脂肪については食事・運動療法を中心として、薬物治療は当院ではできる限り行いません。

 メタボリックシンドローム

 メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積が異常に多い状態で、高血圧や高脂血症、糖尿病などの原因であると言われています。そのため、特定健診制度が実施されています。しかし皮肉にもあまり効果は出ず、反対に長引く不況の影響もあって、ファーストフードや高カロリー食を安い値段で外食する風潮が一層進みました。和食、洋食をうまくおりまぜて、バランス良い食事を楽しむようにし、運動の習慣をつけることが大事です。自分自身のために、毎日体組成計ののることからはじめましょう。