糖尿病|循環器内科|内科|福井クリニック
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ピザ

 糖尿病のリスク

 糖尿病は冠動脈疾患発症リスクが2.0、脳梗塞発症リスクが2.3と報告されています。糖尿病の合併症としては、糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害がありますが、どれも恐ろしい合併症です。ですから、糖尿病は厳格にコントロールしないといけません。

 食事療法

 食事療法の基本はカロリー制限です。食品の栄養素についてよく知り、バランスよく1日の摂取カロリーを摂ることが重要です。しかし糖尿病の患者さんの心理面にも注目する必要があると考えています。食習慣と心は深く結びついているからです。甘いものをたくさん食べる人、いつも何か食べている人、一度に大食いする人など様々です。ですから、当院での食事指導は栄養士さんがされるようなやり方ではなく、患者さんの特性に注目して診察機会ごとにこまめな指導をしています。

 

 内服薬による治療

 

 日本人の糖尿病はほとんどが、インスリンが不要な2型糖尿病です。食事療法を基本として、内服薬による治療を行います。従来の内服薬は遷延性の低血糖発作を生じたり、使いにくい薬ばかりでしたが、最近の薬は使いやすくなっています。

 

 さらに、DPP-4阻害薬の登場で、治療はやりやすくなりました。このタイプの薬は今やファーストチョイスになろうとしています。最近SGLT-2阻害薬も発売されましたが、これは副作用に気をつけないと危ない薬です。当院ではかなり限定的に使用していますが、それも短期の使用にとどめています。  

 インスリンによる治療

 

 2型糖尿病であっても、インスリン治療が必要になるケースもあります。当院では在宅自己注射指導を患者さんに行い、ご自分でインスリン注射をしていただいております。この治療をいやがる方もあるのですが、すぐに慣れます。それに、インスリンの副作用はコントロール可能な低血糖くらいなので、きちんと注射する量を管理すれば安全性も高いです。使いやすいペン型の製品を処方します。